新しいブランド ダークホース現る　東芝　RP-747 ラジオ

71年に発売されたと思われる2バンドモデルです。大きなスピーカーグリルが目を惹きますが、実際12cmの比較的強力なフェライト磁気回路がついたスピーカーが使われています。出力は2W、定価は￥12500でした。マニアの方々でしたら使われているツマミ類に見覚えがあるかと思います。そう、これはサウンド750に使われているチューニングとトーンコントロールのツマミそのものです。大きい方も小さい方も共にアルミ削り出しのリングが付いていて結構コストのかかった物だろうと思います。ラジオをいじる様になって3年経ちましたが、このモデルは寡聞にして知りませんでした。ナショナルの吠えろクーガの前のRF-740という16cmスピーカーを使ったモデル(通称ビッグサウンド)に構成としては似ており、AC、DC切替スイッチがあって、ACコードを内蔵している所もそっくりです。ネット上でもこのモデルの情報は非常に少ないのですが、サウンド750がメインに載っている71年のラジオカタログにありました。ネーミングですが、サウンド750は750ccの大型バイクに肖った物。一方でこのモデルの747は多分ジャンボジェットに肖った物です。そう言えばひと頃大型旅客機の代名詞とも言えたジャンボジェットもつい最近最終の機体の引き渡しが終わったとのニュースを耳にしました。大幅なコストダウンで海外旅行を大衆の物とした記念碑的な機体ですが時代の波には抗えません。4発で有る事の燃料消費の大きさが背景にあったのでしょう。一つの時代が終わったとの感慨を覚えました。このモデルですが、ダークホースと割と大袈裟なキャプションにしたのは思いの外音が良いためです。ネット上でもこのモデルの音の良さを評価する記述がある一方小生この時期前後の東芝ラジオの出来の悪さには辟易していたので正直全く期待していませんでした。大き目の12cmという口径と十分なバックキャビティがあるためでしょうか。可也悠々とバランス良く鳴ります。この時期のポータブルとしてはビクター、ワールドボーイTXに比肩する音で、これなら凡ゆるジャンルを気持ち良く聴けそうです。16cmのビッグサウンドの様な鈍さもありません。AMもφ10X180mmの巨大(？)なフェライトアンテナで隙がありません。驚きの一台です。メインスイッチ修理済。希少性と音の評価を反映した価格です。

カテゴリー:	家電・スマホ・カメラ>>>オーディオ機器>>>ラジオ
商品の状態:	やや傷や汚れあり
ブランド:	東芝
配送料の負担:	送料込み(出品者負担)
配送の方法:	佐川急便/日本郵便
発送元の地域:	千葉県
発送までの日数:	1~2日で発送